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2017年1月号

「すべての生徒が100点を」 加藤文三  1976年 地歴社
 私は歴史では、「底辺」にいる人たちの姿をとらえようといいながら、目の前の教室にいる「底辺」の子どもたちの存在に目をつぶってきたのである。テストも、一回したら、せいぜい、まちがっていた所をなおして提出せよ、というぐらいで、そのまま評価をつけ、1や2の生徒を「わからない」ままに放置してきたのだった。テストというのは、教えたことをわかってもらいたいから、テストをするのではないか。わかってもらいたいことをテストするのならば全員がわかるまで、なぜ、何回も何回も同じテストをくりかえさせなかったのだろう。1や2をもらっていた生徒たちは悩んでいたにちがいない。その悩みの声が私に聞こえなかったのである。中学浪人を生みだした現実のきびしさが、私が二十年余りのあいだ見逃してきた、授業についていけない「おくれた生徒」の存在に初めて眼をひらかせたのである。そして、それらの「おくれた生徒」が100点をとるということは、たんなる知識や認識の問題ではなく、意欲の問題であり、生き方にもかかわる問題であることがわかってきた。いわば、「社会科の学力」などという問題をこえて、全人間的な生きようとする意欲をどうおこさせるかという問題なのではないか。あるいは、私か考えてきた「学力」というものを、「社会に対する科学的認識」などに限定しないで、もっと広く、考え直さなければいけないのではないか。「学力」というものを、「生活力」とか、「生き方」とかと、切りはなして考えてよいのかということである。それが私にはわからなくなってしまった。
金井先生の原稿で知り、すぐに購入し、あまりの感動に一気に読み切った。おススメの一冊!

CONTENTS 特集: 3学期にやる気アップ!!
テストで百点満点大作戦!!

〜勉強するから100点をとれるのではない。
100点をとれたら勉強するようになる。〜
◆学力づくりの運動をクラスから           久保 齋 ・・2
◆国語                           岡 篤  ・・4
◆漢字                           岡本 美穂・・6
◆算数                           大達 和彦・・8
◆理科 その                      金井 敬之・・10   
◆社会                           中村 力 ・・12
いつどこ実践 1年間の最後の参観日はこれで  岸本ひとみ・・14
授業づくりに必要な5つの心構え           荒井 賢一・・16
若い教師のために                  深沢 英雄・・18
まったく怪しげな哲学入門               久保 齋 ・・20
講座報告 〜鈴木健二先生講座〜          李 詩愛・・・22
局長だより                              ・・23              

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