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2017年6月号

 1年生からでも予習は可能です。予習というのは課題をもたせて、何かをさせるということなのです。先生方は音読を宿題に出されているでしょう。先生方の音読の宿題では何の目的もない。読めば、おしまいの音読です。でも、子どもたちに次のように言って、音読を宿題に出せば予習になるのです。
 「『おむすび ころりん』(1年)を3回大きな声で読んできてね。おむすびはいくつ穴に落ちたのでしょう?」
 こう言ってやれば、子どもたちは音読しながら考えます。音読に目的が生まれます。人間の意識は多重構造です。音読は音読だけなんてことはありません。音読しながらも自然に考えることができるのです。
 こんな予習を出すと、国語の授業が始まる前に、子どもたちはこの予習のことで勝手に盛り上がっています。  多くの子は「二つだ」と言い張るでしょう。でも、仲には「一つ」と言う子もいます。「転がって落ちたのは一つ、おじいさんが落としたのが一つ」というのがその子の主張です。
 いずれにしろ、予習の第一歩は、明日の授業に課題をもつということ。その初めの一歩は、教師が課題を与えておくということです。そして、学年が進むにつれ、いつしか明日の授業に対して自分で予習課題を見つけていく子どもたちに育っていくのです。
久保 齋『予習展開による国語科授業づくり』(2017.4小学館)   ※久保先生の提案性の高い新著です。ご一読をお勧めします。(荒井)
CONTENTS
◇特集 自立を見据えた学級づくり・学力づくり・授業づくり◇ 
人格の完成を意識した実践をする              金井敬之・・ 2
あせらず、ゆっくり待つ                   宮本 哲・・ 4
自立を見据えた スモールステップの学級づくり      堀井克也・・ 6
管理不備を修正し、「温かい自立」をみすえる       島本政志・・ 8
思いやり と 学力 は比例する                  岡本美穂・・ 10
自立を見据えた読み書き計算                 岡 篤  ・・ 12
低学年:自立は言葉から                     岸本ひとみ・・14
◇連載
授業づくりに必要な5つの心構え
「自立を見据えた授業づくり」                  荒井賢一 ・・ 16
若い教師のために〜準備力〜                深沢英雄 ・・ 18
まったく怪しげな哲学入門                    久保 斎 ・・ 20
予習による教育改革をすすめよう!               図書啓展・・ 22
局長・常任委員長だより                           ・・ 23

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