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2024年10月号

 スマホは人を幸せにするのか?
東北大学加齢医学研究所 教授 川島隆太
 「デジタルの活用で一人ひとりの幸せを実現するために」
2021年9月1日に発足したデジタル庁のホームページにある言葉です。国民生活の利便性を向上させ、官民の業務を効率化し、データを最大限活用しながら、安全・安心を前提とした「人に優しいデジタル化」社会を創るために、国は大きく舵を切りました。(中略)
 スマホ利用時間の長い子どもたちの学力が低いことは、もはや常識になりました。教育関係者は、スマホ利用時間が長くなることにより、家庭での学習時間が短縮したり、睡眠の質が悪くなったりすることが主因と、科学的エビデンスのないまま「勘違い」しています。しかし、実態はより深刻で、脳発達の遅延の問題だったと考えられます。(中略)
 国策でごりごりと進められている「人に優しいデジタル化」にあらがうことは無意味でしょう。ただ「人として幸せに生きる」ためには、オンライン習慣を必要最低限に抑えることが大事であると多くの方に知っていただきたいと願っています。
       榊浩平「スマホはどこまで脳を壊すか」(2023.2朝日新聞出版)

CONTENTS  全体はこちら。pdfファイルが開きます。  
◇特集 「教育現場が抱える問題」◇
教師の「自由度」の喪失と教師のやりがい        金井敬之・・・・・・2
ICTに囚われるか、使いこなすか              加藤英介・・・・・・4
最近の教育現場が抱える問題                 鈴木基久・・・・・・6
理想を語り合える仲間がいるか?               丸小野聡暢・・・・・8
教育課題にどう向き合うか〜「謙虚」に「貪欲」に〜    古東秀一・・・・・10
教師が元気にイキイキと働いてこそ〜その条件づくりを 図書啓展・・・・・12
◇連載◇
「どの子も伸ばす」を本気で考える72
  「意欲格差」に負けない!公立小学校へ         岡本美穂・・14
考える力をつけるための授業の組み立て方14
   「教科書にない問題を考えさせる」            荒井賢一・・17  
社会科(歴史)授業力アップ講座 21   
     指導法研究                         深澤英雄 ・・19
「第18期 先生のための学校」報告  丸小野聡暢・・21
局長・常任委員長だより                        ・・・・・・・22
学力研カレンダー                        ・・・・・・・・・・23
※久保先生の連載は、都合により休載させていただきます。