2024年6月号

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2024年6月号

　８月４日の全国フォーラムで『スマホはどこまで脳を壊すか』の著者である榊浩平氏が記念講演をされます。私も『スマホは…』を購入し読みましたが、スマホがいかに子どもたちの学びを阻害しているか多くの研究結果から知って、驚きました。
　GIGAスクール構想がコロナ禍の影響で繰り上げで推進されることになった時、「（これだけ環境を整備するのだから）タブレットを使わないという選択肢はない」と言われました。そして学校現場に一人一台のタブレットが導入され、早いものでもう約三年が経過しましたが、その間の実践で見えてきたものはメリットばかりではないと思います。タブレットを使うことが当たり前になったことで失われてしまった大切なものもあるはずです。「どの子も伸ばす」という視点をもち日々の教育実践に当たってきた学力研の教師だからこその気付きもあることでしょう。

　我々教師は、目の前の子どもたちの学びに、そして将来に対して責任を負っています。タブレット学習のメリットだけでなくデメリットも理解し、その上でより良い教育に向けてどのように活用していけば良いのかを考えることはとても大切なことのはずです。　　　　　　　　（堀井）

　　　　　　　　CONTENTS 全体はこちら pdfファイルが開きます。
◇特集　タブレット学習が壊したものとは◇
タブレットによって私たちは何を失いつつあるのか　　　　　堀井克也・・　２
タブレット学習のデメリットについて考える　　　　　　　　　　吉田雅直・・　４
タブレット学習で失ってはいけないもの　　　　　　　　　　　小川慶子・・　６
子どもの発達に資するのは
　　　　　　　　～１人１端末　その功罪～　　　　　　　　　　　岸本ひとみ・・　８
◇連載◇
「どの子も伸ばす」を本気で考える68
　　　　　　　　「意欲格差」に負けない！公立小学校へ　　　岡本美穂・・１０
考える力をつけるための授業の組み立て方⑩
　　　　　　　　理科だからこそ理由を書かせる
　　　　流動性知性から結晶性知性への転換を　　　　　　　荒井賢一・・１２
社会科(歴史)授業力アップ講座⑰
　　　　教材研究⑤　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　深澤英雄・・１４
神奈川学力研の紹介　　　　　　　　　　　　　　　　　湯浅文・新倉智行・・１６　　
局長・常任委員長だより　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・・・・・・１９
学力研カレンダー　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・・・・・・・・・・２０

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