神戸おもちゃばこ
2016年9月例会報告
日時:2016年9月22日(木・祝)17:00〜20:00
会場::わくわくパスポート(今回は、特別にこの会場でした)(山陽電鉄「板宿駅」南出口(東口)から東に徒歩2分(市営地下鉄からも連絡))
あすてっぷ神戸(普段は、こちらの会場です)(JR神戸駅 徒歩7分)
参加者:9名(深澤、八ヶ代、岡本、渡辺、塩田、三澤、桔梗、竹田、和田)
記録:和田
神戸おもちゃばこ家族親睦行事「わくわく」のようす
この日は、「わくわく」と「おもちゃばこ」のコラボイベントでした。「わくわく」とは、題名にもあるように、おもちゃばこメンバーの家族同士が交流する場として、八ヶ代先生が以前から企画して行われているイベントです。今回は、「秋の半日を楽しむ会」として、開催されました。この日のメニューは、お好み焼き、冷麺、明石焼きの粉ものを使った料理でした。参加した子どもたちは、大人と一緒に野菜を切ったり、粉をこねたり、麺棒で生地をのばしたりする体験をしました。自分たちで作った料理の味は格別だったようで、子どもたちはすべての料理を平らげてしまいました。料理を食べた後、子どもたち同士で遊びました。最初は少しぎこちない様子でしたが、さすが子どもたち。遊びを通して、仲良くなり、最後はみんなで紙を丸めてつくった刀でチャンバラごっこをして楽しみました。楽しい時間は、あっという間に来て、最後は少ししんみりした表情をしていた子どもたちが印象的でした。この日は、大人11名、子ども13名の計24名の参加でした。
例会の様子
この日は、祝日だったので、はじめから6人の参加でスタートしました。いつものように例会の途中から参加者がいて、最後は9人になりました。今回も、新メンバーが2名参加しました。
今回も、下記のように多種多様なレポートがあり、何が出て来てもいい、まさに「おもちゃばこ!」。19時まで予定でしたが、わいわい議論しているうちに、あっという間に3時間が過ぎていました。そして、教育談義の続きは、その後の飲み会(別名:本番)で…。暑い夜は、熱く更けていきました。
レポート
■和田「夏休みの自由研究(博物館巡り)」
今年の夏は、京都鉄道博物館、神戸市立須磨海浜水族園、越前松島水族館(福井県にある)、福井県立恐竜博物館、国立科学博物館(東京の上野公園にある)、津波高潮ステーション(大阪の阿波座にある)に行ってきた。その中で、福井県立恐竜博物館と国立科学博物館についてレポートした。前者は、世界三大恐竜博物館の1つで、日本では最大の恐竜博物館である。中には、実物大の恐竜の模型や本物の化石、日本独自の恐竜の化石が展示してあった。後者は、JR上野駅から、上野恩賜公園の中を歩いて約5分のところにある国立科学博物館(通称「科博」) 430万点の所蔵品がある。科学なので、化学、物理、生物、地学はもちろん、歴史的なもの(人物の歴史)、動物のはく製など、あらゆるものがある。ゆっくり見たら、一日で回ることができないぐらいの数がある。館内は、「日本館」と「地球館」に分かれます。博物館で学ぶことで、自分の視野を広げることができた。
■深澤先生「学力研×北フェス合同研究会の報告」「教材研究の旅〜北海道 道南〜
9月17日と18日に札幌で開催された学力研と北フェス合同研究会の報告でした。違うサークルとコラボすることで、自分たちのサークルの良さや相手サークルから学ぶところが見えてくる。
教材研究の旅で印象的だったのでは、北海道の広さと幕末の歴史遺産の多さです。まず、その広さ。札幌から函館までの移動で、なんと在来線で4時間。地元の人は、急ぎの時は飛行機を使うほど。函館〜木古内〜松前まで、在来線で3時間30分。しかし、北海道新幹線だと、この区間は、たったの15分。新幹線の凄さがわかります。アイヌの言葉についても載っていました。料理で使う昆布は、アイヌ語から来ているとのこと(諸説あり)。五稜郭を使った教材では、この絵で不思議なところがあると紹介し、よく見ると、作りかけの壁があることに気付きました。
最後には、今、メンバーに読んでほしい4冊の本を取り上げていました。一読する価値あり。
■八ケ代先生「わくわくパスポートの事業紹介」
今年、5月から始まった「わくわくパスポート」。さまざまなイベントを企画しています。料理教室があったり、歴史の講座があったり、子育てに役立つ情報を提供したりしています。(詳しくはこちら⇒https://waku-pass.jp/blog)この日、行われた「おもちゃばこ親睦会」の報告もありました(詳しくは上記)。次回の家族親睦会「わくわく」は、12月24日(土)にクリスマス会を開く予定です。
■岡本先生「自問清掃の悩みと醍醐味」
今年、自問清掃のことについて、平田先生とともに愛媛県のある中学校区で講師を務めた。「自問清掃に取り組むと、どんな成果が出るのか」という質問に対して、すぐに成果が出るものではないが、確実に個々の変化は起きることを実感できるのが、自問清掃である。アクティブラーニングが今後、取り入れられる。自問活動は、まさにアクティブラーニングである。今後は、書くことにこだわること。自問教育で、自問ノートが重要になってくるように、どの教科でも教訓的に間違いや学習の過程を振り返る、成長の道筋、わだちが明らかになるようなノートづくりを研究していく。
岡本先生の実践には、いつも力強さを感じます。子どもたちに自問活動を通して、つけたい力がはっきりとしているため、言葉1つ1つに説得力があります。
■三澤先生「たった1つを変えるだけ 質問づくりの実践」
「教師が発問する。そして、答える。」という一連の流れが、授業で多くなっている。社会では、問いを持つことがいかに大事であるか。学校教育では残念ながら、問いを作り出す教育をしていない。質問には、open questionとclosed questionがある。この2つを相互に変換させていく。実際に、これらを1年生に対して、実践した。
問いを持つこと。言われてみれば、子どもたちに問いを持たせることをあまりしていなかったと反省した。これからの社会を生きていく子どもたちには必要な教育だと感じた。
■桔梗先生「勤務校における授業づくりについて」
勤務校で、どの子にも力をつけるために取り組んでいることについて報告。学習規律を身に付ける。ユニバーサルデザインの視点を生かす。指導案に、目標と評価を書き、授業で意識する。職員同士でフィードバックする。そのために、研究部通信を作成している。算数のノートの取り方の指導。どれもこれも、すべては子どもたちの学力保障をするためである
学校としての授業スタンダードの大事さがよくわかった報告でした。子どもに力をつけるには、職員同士の気持ちをそろえることが大切だなと感じました。
■渡辺先生「学びの共同体をするにあたっての悩み」
勤務校で、学びの共同体に取り組む。学びの共同体と学び合いの違いについて、議論した。
■塩田先生「勤務校における学びの共同体の実践紹介」
次回予定
日 時:10月28日(金)18:30〜21:00 (飲み会あり 21:15〜 JR神戸駅周辺)
場 所:あすてっぷ神戸(JR神戸駅 徒歩7分) 部屋は1階に掲示
連絡先:和田(wadakichi@hotmail.com 連絡やご質問があればどうぞ。)
初めてでも、途中からでも(飲み会からでも!)、特に連絡なく来ていただいて構いません(不安な場合は連絡して下さっても大丈夫です)。私(和田)は、このおもちゃばこに誘われて、参加しました。メンバーと知り合いの方や、興味のある方は、ぜひお越しください。